中古エンジンF6A オーバーホール続き
サンエスKに漬けておいたエンジン部品
サンエスKの粉をぬるま湯に溶いた液だが浸かっていれば錆ない不思議な液体 部品が液から出てしまうと、そこだけ錆びちゃうので容器は深さが必要。 さて、部品はどうやって洗うのか、ホント、エンジンかまい始めた頃は恐る恐るだったが今は慣れたもので
水洗い。エンジンを水で洗うことに最初は大丈夫かと不安だった事を思い出す。 寒いので、屋外設置の瞬間湯沸かし器で流しながら、洗浄ブラシと古い歯ブラシでどんどん洗っていきます
コンプレッサーからのエアガンでブローして水気を飛ばして乾燥
といっても置いとくだけ。とはいえアルミ部分は錆びないけどもカムとコンロッドは錆びちゃうのでエンジンオイルを塗っておきます
綺麗になる。 バルブは洗浄液に浸けなかったので、このまま綺麗にしていきます 作業はボール盤にバルブをセットして 150番の紙やすりでカーボンを削り落とし、300番辺り、600番位と手持ちにある適当な紙やすりで削っていき 最後は1000番位からのピカールで終了!一本10分くらいで綺麗になりますが、バルブがヘッドに当たる部分は、ほどほどにしておきます ビフォー アフター こだわるなら、時間をかけて鏡面にすることも出来るけど自己満足なんでホドホドにします
サンエスKではガスケットを落とせないので、スクレーパを使って古いガスケットをガリガリ撤去
このまま、ヘッド部分を組み立ててもイイけども、せっかくなのでバルブはバルブコンパウンドですり合わせ。
バルブの傘にコンパウンドを少量付けてカンカン当てながら指で回していきます コンパウンドの種類もあるけど中目でいきます
最初はガリガリいうけど、そのうちコンパウンドが砕けてシャリシャリしてくる ヘッド側は最初カーボンでクレーターがありーの、ピカピカだけども 当たりが出るとつや消しになる
ホントはシートカッターで切り直して、すり合わせ面が細く面圧が出る方がいいだろうけども、今回はやりません。
レースカーになっちゃうから(笑)
ここまで準備できたら組立。
新しいバルブシールを取り付けて、バルブ、バルブスプリング等を組み立てていきます オッケー。新車より精度出ているはず!(自己満) 次は腰下。
ん?なんか変だ。
ピストンリングの1番と2番目が逆だコレ(汗)
方向もグチャグチャ。恐るべし。 おそらく、整備書を読まずに組み立てたと思われる。
ピストンリングは位置も順番も決まっているので注意が必要です
ちゃんと組み直して、ブロックに取り付け。
ホントはブロック側も分解洗浄したいとこだけども、予算もあればコストパフォーマンスも考えなければいけないわけです。 あとはブロックとヘッドを合体させて、補機類を着々と付けていくだけ。 今回の手伝いはココマデ。
あとはプロへバトンタッチ。 このあと無事エンジンを搭載して、持ち主へと帰っていったそうです。 ネットオークション購入車両に乗ったエンジンで、3機位のエンジンを組み合わした様なエンジン、長い間ガムテープで穴を塞いでいたような糊の跡もあったものの、そこはF6A
ちゃんと手を入れて修正すれば新車以上の状態にまで直せる良いエンジンだなと思いました。