スズキの名機 F6A
頑丈で、メンテナンスしてればそうそう裏切られないエンジンだと思ってます
今回、少し手をかけたエンジンはネットオークションで落札した車に乗ってたもの。
症状はエンジンオイルの消費が多い。確かにマフラーから出る排気ガスも臭い
エンジンの見た目は大きなオイル漏れも見えず大したこと無さそうに見えます
エンジンは走行6万キロとの事だけど、多分16万か26万っぽい。
エンジンは購入前オーナーから載せ替えていないらしいです
ちなみにオイル消費が多いって事ですが、タービンはリビルト品がついて、走らせても普通に良いジムニーです
早速分解点検
エンジンのオイル消費過多で原因のうちの1つは、バルブステムシールが硬くなりシール性能が低下。エンジンの負圧で燃焼室内にエンジンオイルが吸い込まれる事によるもの。
まずは、ステムシール周りの目視・・・
ステムシール。ヘッドブロックからハズレてバルブの途中にある😅 コリャオイル食うわ。しかしなかなかハズレるものでも無いので何があったのか?
とにかく原因の1つ発見。 よく観察するとバルブスプリングも上下バラバラに組まれてます バルブスプリングは不等ピッチでピッチが狭い方をヘッドブロック側に組みます。
と言うことは、少なくともヘッドは分解された事があるって事ですが、 まあ悪いことではありません。
ヘッドをシリンダーブロックから切り離し燃焼室
物によってはバルブが欠けることもあるが大丈夫そう。
バルブスプリングコンプレッサーを使ってバルブを分解点検します
バルブはカーボンがガッチリ付いて、インテークバルブは圧縮が吹き抜けた様に見えます
エキゾーストバルブも同様
さて、ブロック側のオイル消費過多といえば、ピストンリング、オイルリングの性能低下。 腰下も分解していき、洗浄剤に漬けてしばらく放置。
オーバーホールとは分解掃除と組み付けです。